日本の伝統技術が少なくなり行く昨今。木彫岸田では、製作にあたって、300年以上前に芽吹き、今に至る木の重みを大切に、思いを馳せながら、大胆且つ繊細に木を刻んでおります。また、だんじり彫刻の題材となる場面では、その町に伝わる歴史等物語に登場する人物の、心情や背景にも意を廻らせ、瞬間をとらえた表情、動きが、一目で届く作品創りを心掛けています。今後も伝統の技を守りつつも、独自の発想で作品を通し、見て頂く方に伝わる彫り物、岸和田彫刻を後世へ残せる様、日々、意匠して行く所存です。